インド、アグラ。タジマハルの名を聞けば、多くの人がその美しい白亜の建築物を思い浮かべるでしょう。しかし、アグラにはタジマハル以外にも、歴史と文化が息づく魅力的な観光スポットが存在します。今回は、ムガール帝国の栄華を物語る壮麗な要塞、「アグラフォート」をご紹介します。
雄大な城壁と歴史的建造物群
アグラフォートは、16世紀にムガール帝国の皇帝アクバルによって建設が始まり、後の皇帝たちも増築・改修を加えながら完成させました。赤い砂岩で築かれた城壁は、全長約2.5kmにも及び、その規模の大きさには圧倒されます。城内には、宮殿、モスク、庭園など、様々な歴史的建造物が立ち並び、まるで時空を超えてムガール帝国の時代にタイムスリップしたかのような感覚に陥ります。
見どころ満載!アグラフォートを巡る旅
アグラフォートを訪れる際には、以下の見どころをぜひチェックしてみてください。
- ジャハーンギール宮殿: アクバル帝の息子であるジャハーンギールのために建てられた宮殿です。美しい石彫やフレスコ画が施され、その精巧な装飾は息を呑む美しさです。
- キーシュ・イ・ナウ(喜びの宮殿): シャー・ジャハン帝によって建設された宮殿で、タジマハルの建設にも携わった職人たちがその技術を駆使して造り上げたと言われています。白大理石と赤い砂岩を組み合わせた建築様式は、アグラフォートの中でも特に目を引きます。
- ムガール・モスク: アグラフォート内にあるモスクで、その美しいアーチや装飾が特徴です。祈りの場としてだけでなく、当時の建築技術の高さを示す貴重な史跡としても知られています。
建造物 | 概要 |
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ジャハーンギール宮殿 | アクバル帝の息子ジャハーンギールのために建てられた宮殿。美しい石彫やフレスコ画が施されています。 |
キーシュ・イ・ナウ(喜びの宮殿) | シャー・ジャハン帝によって建設された宮殿。白大理石と赤い砂岩を組み合わせた建築様式が特徴です。 |
ムガール・モスク | アグラフォート内にあるモスク。美しいアーチや装飾が特徴で、祈りの場としてだけでなく、当時の建築技術の高さを示す貴重な史跡としても知られています。 |
夕暮れ時のアグラフォートは格別
アグラフォートは、日中も素晴らしい景観を楽しめますが、特に夕暮れ時には幻想的な雰囲気が漂います。夕日に照らされた赤い砂岩の城壁と、夜空に浮かぶ満月。その美しさは言葉では言い表せません。夕暮れ時のアグラフォートを眺めることをお勧めします。
観光情報
- 営業時間: 日の出から日没まで
- 入場料: 大人: 550ルピー、子供: 275ルピー
- アクセス: アグラ市内からタクシーやオートリクシャーで約10分
アグラフォートを訪れる際の注意点
- 城内は広いため、歩きやすい靴を着用しましょう。
- 日差しが強いので、帽子やサングラス、日焼け止めなどが必要です。
- 宗教施設であるモスクには、露出の少ない服装で入ることが求められます。
アグラフォートは、歴史と文化を感じることができる貴重な観光スポットです。インド旅行の際には、ぜひ訪れてみて下さい!